手すき和紙は、手間をかけ製品になるまで10日以上かかります。
多くの作業を経て、薄く丈夫な紙が作られますが、その貴重な工程を
簡単に見ていきましょう。
原木を蒸して、皮をはぐ。 (825gに減ります。) |
葉書4枚をつくりました | ||
やわらかくなるまで、1日かけて水にさらしながら、黒い表皮などを削りおとす。 (495gに減ります) |
JR高知駅から、鈍行で45分かかり、いの町に到着(車で20分)山あいの中央に紙の「いのち」でもある清涼な仁淀川が流れています。紙工場の煙突から立ち上る煙など、紙の町という風景がいたるところで見られました。 仁淀川の山側に立ち並ぶ、古い民家を訪ねました。昔からの由緒あるご自宅の2階に上がらせていただき、随分、年数の経た手すき和紙に触れ、大切にされてきた時代の重みを感じました。 ご婦人が応対の合間に、さらした原料を入れ物から取出し、丁寧に小さなホコリを指先でつまんでいたのが、今も印象に残っています。 |
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灰汁が溶けやすいように、アルカリ性薬品を加え,約2時間煮る。(300gに減ります) |
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煮た原料を洗いながら、ホコリをとり、自然で白くするため3〜4日間、さらす。 (275gに減ります) |
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白くなった原料をさらに指先で小さなホコリをとり、ほぐすように打つ。 (250gに減ります) |
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四角形の水槽(ふね)に、トロロアオイの根から作ったノリと原料を混ぜ合わせ、四角の用具(すけた)で、ドロドロした液体をすくい揺らしながら薄くなるまで漉く。 (245gに減ります) |
私は手作り和紙を小さい「すけた」で体験しました。思いと腕と体がばらばらな感じで何ともぎこちない漉き方。巧みに漉くには3年以上かかるそうで、漉いた薄い紙に空気が入らないように重ねるには、また、相当な年月かかるとそうです (プロの方を撮影:屋号を漉いているところ) |
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すいた紙に空気が入らないように、丁寧に重ね、水を搾り出す。薄くなった紙を1枚ずつはがし、しわにならないように乾燥させる。良い紙だけを揃え切る(250gになり) ⇒ 4%の障子紙4枚分が出来上がります。 |
(「いの町 紙の博物館」より、参考にしています)