<「くろうど」での体験>  
 
 工芸村に、「蔵」が3棟並んで建っています(写真参照)。 いの町に、築70年前に建てられていた蔵を、この場所に移動
 したものです。小川に沿って建っており、小雨が降る中でどっしりとした構え、きれいな眺めでした。蔵で、カラオケやパーティ
 もできるようです。
 
  「くらうど」の正面玄関を入ると、総合案内カウンターがあります。そこで、傘をお借りして見学をしました。裏の入り口から
 通路を渡ったところに、「ワークショップ漉」があります。ここで土佐和紙の学びと手すき和紙の体験ができます。わたしは
 和紙の染めを体験しました。 この2階フロアには「ギャラリー創」があります。アーティストの作品を展示をしていますので、
 いつも見られます。
 1階から、外に出て階段を上がっていくと、「染織工房 はた舎」です。ここで体験していますが、上記に載せました。
  「レストラン饗」は、2ケ所にあります。その一つ、「レストラン饗はなれ」で昼食をとりました。何を食べたか忘れましたが、
 木戸を開けての出入り、木々が生い茂る庭を見ながらの風景は格別でした。

 <その他、「くらうど」の紹介> 

  正面から奥まった所に、「ふれあい農園」があります。 農作物の収穫体験や近くの飼育小屋などで、「チャボ」との交流
 もできるようです。正面建物の近くに、「JAショップ市」があり、そこでは、近隣の新鮮な野菜等も販売しています。
                                       (作り方の体験もあります)

  「JAショップ市」の裏側に、手すき和紙「ワークショップ漉実演」棟があります。職人さんの実演はなかなか見られま
 せん。この場所で伝統的な技をじっくり見学されることをお勧めします。

  この「くらうど」には、「ホテル宿」、「クアハウス湯」もあります。宿泊で土佐料理を味わいながら、のんびりと体験され
 てもよし、見学したあと湯に入っての日帰り体験などもいかがでしょうか。 「くらうど」では時間がゆっくりと流れていました。

工芸村」をたずねての一口メモ

  「かんぽの宿」から、仁淀川橋を渡って西条にいたる、奥まった所に
 「土佐和紙工芸くらうど」があります。

  その中にある染織工房「はた舎」で、はた織りも体験しました。慣れな
 い手つきでマフラーを織ってきました。出来上がりは、しんなりと暖かく
 時々愛用しています。 (織ってきた、マフラーの写真です)

 2001年、この土地に染織「はた舎」を設立された染織作家、山本眞壽氏は
 多くの受賞作品の他に、天皇皇后両陛下への献上品「土佐の潮」、皇太子
 殿下、妃殿下への献上品「陽和」なども製作されています。草木染の
 作業場も見せていただきました。草木の色に染められた生糸のしなやか
 さが機に織り込まれる様子など、伝統的な技と美しさに触れる体験でした。

 
 札幌から、手すき和紙を求めて来たということで、思いもよらないことに
 山本氏は、手すき和紙の名人「人間国宝の濱田幸雄氏」のご自宅まで、
 車でお連れくださいました。
昔からの由緒あるご自宅の2階に上がらせて
 いただき、随分、年数の経た手すき和紙など、大切にされてきた時代の
 重み
に触れる機会をいただき、
そして、おもてなしの心もいただきました。
 その感動が今も蘇ってきます。
  

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